2010年09月28日

最近よんでるほん

senrigan.jpg

松岡圭祐さんの千里眼クラシックシリーズをずっと読んでます。
元自衛官で初の女性戦闘機パイロットで、臨床心理士の岬美由紀
相手の顔の筋肉や眼球の動きで感情を読み取ってしまうことで千里眼の異名を持つ彼女が
航空機テロや大量殺人、日中開戦を目論む組織と繰り広げるアクション活劇
ってかんじの小説です。

文章が読みやすくて、分厚いのにさくさく読んでしまう(時間もさくさく過ぎていく。。)
まあ設定も超設定で、プロットもありえないくらい現実離れしてますが、
展開や伏線やアクションシーンがよくできてるのでぐいぐい読んでしまいます。

で、五作目「千里眼の瞳」では、北朝鮮の拉致問題が題材にされています。

ネタばれになっちゃうので改ページ。。

北朝鮮っていうと、国民に情報規制を敷き嘘の情報を与え、
国家元首を崇拝させ、国連決議を無視してミサイルを開発してる、やばそうな国というのが私の認識ですが、
この作品でもまず、北朝鮮の工作員と目される李秀卿という女性に
主人公の岬が毒づくところから始まります。
対する李秀卿の理論はいかにも北朝鮮的な屁理屈と、偏見に満ちてるように思えるのですが、確かに客観的な事実に根ざしている部分もあり全てを否定しきれない、日本と北朝鮮の見解のずれを感じさせます。

物語の終盤で主人公が、北朝鮮のマインドコントロールを行っていると目される人民思想省の最高トップと行動をともにするときに、彼の口から
「総書記の行動が全て正しいとは思ってない」
という本心がでてきます。
ここからは著者の見解に基づいたストーリーが展開していきますが、
彼らは北朝鮮の実情も世界各国の情勢も全て把握した上で、
破壊活動を行うためではなく、人間の心を分析・研究し、各国に活動員を送り込み、闘争の火種が起きる前に平和解決の道を模索する。
国内の平和維持のために洗脳という手段も用いるが、あくまでそれは平和のためであると。
全ては祖国と国民のためだと信じている姿が描かれます。

そして岬のトラウマとなっていた4年前の拉致事件も、実は日本人による拉致監禁事件だったことが
李秀卿みずからの手によって暴かれます。

前作で大量殺人を目の当たりにして、自分の使命感に燃えるあまりに感情に流されていた岬も
冷静な目で客観的に判断し、偏見を捨てることで、李秀卿を信用していく。

こんなことは作り話上の妄想でしかなく、
現実は現実でしかありえなく、現実に即した対応をするしかないのですが、
この妄想を素晴らしいなあと思ってる自分がいます。
本作のラストで東京ディズニーランドを訪れた李秀卿が、「イッツアスモールワールド」で歌う世界各国の子供たちを模した人形に涙するシーンはとっても素晴らしいと思いました。
世界は小さいんだぜー


まあ。当時は笑い話にしかならなかった金正男氏のディズニーラド『訪日』をネタに盛り込んで、ここまで話を広げたってところに素直に感動ですw

駄文だらだらかいちゃったぜー。
チラシの裏だしまあいっか
posted by samii at 02:03| 神奈川 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | Books | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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